イップスの初期症状 〜イップスかな?と思ったら確認してください〜
イップスの初期症状とは。。。
今回は、イップス研究所札幌支所長としてこのテーマでお話させていただきました。
現在、イップスを治したい。イップスを克服したい。イップスを乗り越えたい。
と感じている本人や、教子さんや、お子さんがイップスかもしれないと感じている方に向けたお話になります。
まずは、イップスという言葉についてなのですが、2018年に改定された、広辞苑に「イップス」が掲載されています。
そこには『これまでできていた運動動作が心理的要因でできなくなる障害。元はゴルフでパッドが急に乱れることをさしたが、現在は他のスポーツにもいう』と記載されています。広辞苑に記載されるほどメジャーな言葉になりつつありますが、多くの方がイップスを理解できているかと言われるとそれは別です。
『そもそもイップスとは?定義は?』
実は、イップスの定義はイップス研究所や日本イップス協会でも議論されていますが、
「イップスは〇〇だ」というような言い方は、とても難しいのです。
日本イップス協会では
・できていたことができなくなる
・思ったように動けない
・イメージと違う動きになる
・イメージすらできない
色々と意見はありますが、イップスの大前提として「できていたことができなくなる」という事です。
ですから、初期症状としては、
・できていたことができなくなった
・動きがぎこちなくなった
・同じミスを繰り返す
・ある一定の場面や環境でミスを繰り返す(試合、監督が見ている、同じ場面)
など継続してできなくなる。
本人のイメージと動きが違うまたは、イメージすらできないということです。
【症状】
“野球・ソフトボール”
送球時に動きが悪くなる
テイクバックがぎこちない
トップから腕が振れない
ボールが手から離れない
たたきつける、すっぽ抜ける
打つ時に固まる
“テニス”
フォアハンドでかなり手前、またはかなりオーバーしてしまう
サーブ時にトスが上げられない
ラケットを握る加減がわからない
“ゴルフ”
クラブが振れない
パットじに固まる、震える
二度打ち、ダフリを繰り返す
“体操・フィギュアスケート”
ジャンプの前に固まる
できていた技ができなくなる
パンクを連続する
“音楽関係”
声が出ない、出にくい(歌手)
指が動かない(ピアノなど)
息が上手く吹けない(トランペットなど)
“美容師・理容師”
顔そりができない、強い不安に襲われる
カット時にぎこちなくなる
パーマ作業時に上手くロットが巻けない
などがあります。
イップスで苦しんでいる時というのは、脳の無意識の部分に我慢やストレスや緊張などが溜まり込んで、ある意味で麻痺している状態ですので、技術的なアドバイスをしていただいたとしても、なかなかできないものです。
「わかっているけどできない」
「やりたくてもできない」
のが、イップスなのです。
現在、イップスかも。。。とお悩みの方がいらっしゃいましたら、症状が浅いうちに「無料相談」をご活用していただき早めの対処をおすすめします。それは、早ければ早いほど回復も早くなるからです。
一人で悩まずに、一緒に乗り越えましょう!!
ではまた。