劇的変化!イップス克服トレーニングを 受けた選手が言った言葉とは…

劇的変化!イップス克服トレーニングを 受けた選手が言った言葉とは…

昨日は、ある選手とのイップス克服トレーニングでした。
彼とは4度目のトレーニングです。

 

イップス克服トレーニングやメンタルトレーニングは、基本は私の事務所(マンションの一室)で行います。
この選手が、いつもの様に私の部屋に到着して部屋に入ってきた時に既にいつもとは違う表情で明るく笑顔でした。

この時点で私は、かなりの変化を感じました。
そして、イスに座りトレーニングを開始しました。
すると彼から出てくる言葉が、前回までとは全く違うものでした。
以前は、自分の競技に対して

「楽しくない」
「勝っても負けてもどっちでもいい」
「めんどくさい」

という言葉でしたが、今回は

「試合が楽しみ」
「自分のプレーをすれば勝てる」
「たぶん大丈夫」
「もう大丈夫」

などに変化していました。

お母様も同席していたのですが、私がお母様に「息子様の言葉が変わりましたね」と言うと、「そうなんです。以前のような言葉になりました」と。

本人もなぜ、以前のような不安がなくなったのかわからないと言っていましたが私は理由は分かっていました。
それは、しっかりとした順序で本人がトレーニングを素直に受け容れてくれたことで症状が改善されていったのです。
順序とは、

①メンタル・脳・イップスの理解
②イップスを本当の意味で受け容れ、向き合う
③自己理解
④リラックス
⑤メンタルトレーニング(意識・無意識)
です。

ここで一番大切なのが、「受け容れる」です。
受け容れるとは、単に自分がイップスであることを認めるだけではありません。
イップスである事を認めた上で、完璧主義をやめてダメな部分も受け容れるという事です。
ダメな自分を受け容れるのは、実はとても難しい事なんです。

失敗する自分
上手くいかない自分を嫌がらずに真正面から向き合い、立ち向かう事です。
ミスや失敗から目を背けていては、なかなか克服へは向かいません。

そして何より素直である事もとても重要な要素です。
同じ情報に触れても、理解度や効果が変わってくるからです。
自分のイップス克服の為に、何かを吸収して自分にいかそうとする姿勢が克服スピードに大きく影響していると感じます。

スポーツ選手は時には、自己中心になる時も必要だと考えています。
自分が上手くなる為に、イップスを克服する為には自分の為に行動したり言動するのも大切です。
他人にばかり合わせてしまうと自分が苦しい事にも気づかずに、気づくとメンタルの状態がすごく落ちている事もあります。

そうなる前に、自分で自分のメンタルの状態をチェックして調整できれば最高ですが一人ではなかなか難しい部分のありますので、もし悩んでいる事があるなら、まずは一番信頼できる人に相談してみてくださいね。

相談する人が見つからない場合や、解決策がわからない場合にはいつでもお気軽にお問い合わせください。

今日も、他の選手とのイップス克服トレーニングです。
関わらせていただいた選手たちが、少しでも早く本来の姿でプレーできるよう精一杯サポートしていきます。

それでは、また。

この記事を書いた人

秋山 泰隆